イルカの大量死と環境汚染

イルカ救助に防災無線「ダメ」 千葉・一宮町、少し後悔
asahi.com - 2006年3月17日
千葉県一宮町九十九里浜に2月末、大量のイルカ・カズハゴンドウが打ち上げられた際、住民らが救助の手助けを求めるため、町に防災無線の使用を求めたところ、「災害や人命にかかわること以外は放送できない」と断られていた。近藤直町長は担当者の判断に誤りはなかったとしつつも、少し後悔もしている。 ...

この救助の際、防災無線の使用許可が下りなかったのは確かに残念。2次災害のリスク懸念という問題も分からなくもないけど、もう少し融通が利いてもいいのではと・・・。
こんな時、行政と住民がさっと相談できる枠組みがあったらちょっとは違うのかな。


でも、このイルカ問題、ローカルな問題で報道は終わってるけど、突き詰めていくと、もっと大きな問題の環境問題に行き着く…。

九十九里浜に打ち上げられたイルカから高濃度の水銀
Sankei Web - 2006年3月7日
先月末、千葉県一宮町九十九里浜に打ち上げられたイルカの1種、カズハゴンドウの筋肉から国の暫定規制値の10倍を超える水銀が検出されたことが、北海道医療大の遠藤哲也(えんどう・てつや)講師の調査で7日、分かった。 ...

打ち上げられたイルカは大量の水銀に汚染されていたってことが分かったそうなので、大元の問題が解決しないと、次も起こりうる問題。


やっぱり、イルカやクジラの座礁って増えてるのかな・・・。原因不明の座礁って以前から世界中で起こってるけど、大半は環境汚染が原因?

WIRED NEWS 2006年3月9日 2:00am EST
狂ったアシカが増加――海洋動物に広がる病気(上)
狂ったアシカが増加――海洋動物に広がる病気(下)

メモ
フロリダ州マナティーの大量死→赤潮から発生した毒素・ブレベトキシン中毒
カリフォルニア州沖:ラッコの病死→ネコの糞によくいるトキソプラズマに感染
カリフォルニア州沖:アシカ→ドウモイ酸の中毒死

研究者たちによると、こうした病気の増加につながる海の変化は、人間に責任がある可能性が高いという。しかし、実際にどのようなことが進行しているのか、正確には把握できていないのが現状だ。
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海で増えつつある病気の原因は謎のままだが、確かなことが1つある――こうした病気が陸にも上がってきて、人間に打撃を与える可能性がある、ということだ。 ...


id:think_eco さんも似たような話↓を…。

think_eco - ◆「食物連鎖から見る」fromさとっち
今、魚介類などからの水銀の影響が食物連鎖を通じて我々人間にも影響をしている。
そしてその中でもこの水銀問題はやはり大きな問題になっています。
このイルカやクジラがなぜ水銀がたまるんでしょう? その水銀ってどこからくるんでしょう? その水銀は自然界で海や湖で微生物によって無機水銀から微量にメチル水銀が作られるそうです。 ...

結局、最後は人間に跳ね返ってくるって、よく聞く話だけど、皆放置プレイの現状。
何もできないのが悲しい。